虚言日置〈キョゲンヘキ〉
Act.0 「不器用《これ以上変わる気はないよ》」
「不器用だからゴメン」
何度そう聞いたかな。
もう思い出せないけど。
たとえば、電話や会ってるときの戯言。
「好きとか、あんまり言えなくてゴメン」
そう言ってくれるのは、好きでした。
なんかうれしかった。
不器用って言葉は、そのまま現在の自分を肯定していた。
決して、それ以上良くなることはなかった。
そんなところもひっくるめて、彼のことを好きだとは思えたけど。
ただ、問題が一つ。
それだけは、あたしにとってシビアで、どうしようもなかった。
その問題は、いまは伏せておこうと思う。
今はもう彼と一緒にいることはない。
時々、ぼんやり思い出す。
彼とあたしの話。
これから、すこしだけ、紡いでいこうと思う。
Act.0 「不器用《これ以上変わる気はないよ》」
「不器用だからゴメン」
何度そう聞いたかな。
もう思い出せないけど。
たとえば、電話や会ってるときの戯言。
「好きとか、あんまり言えなくてゴメン」
そう言ってくれるのは、好きでした。
なんかうれしかった。
不器用って言葉は、そのまま現在の自分を肯定していた。
決して、それ以上良くなることはなかった。
そんなところもひっくるめて、彼のことを好きだとは思えたけど。
ただ、問題が一つ。
それだけは、あたしにとってシビアで、どうしようもなかった。
その問題は、いまは伏せておこうと思う。
今はもう彼と一緒にいることはない。
時々、ぼんやり思い出す。
彼とあたしの話。
これから、すこしだけ、紡いでいこうと思う。
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